株主

2013年04月30日

卯月の戯れ言 〜きれいなジャイアン

 


      201304letter.jpg



『 今日は、ちょっと珍しい話をします。


  きれいなジャイアン というのをご存知ですか?


  あの名作 「ドラえもん」 の、コミックス36巻収録 “きこりの泉” に登場する、
  ジャイアンこと剛田武が、見た目も心も美しく生まれ変わった聖なる姿のことである
  と、こちら で要約されている通りです。
  (以下、抜粋も含みます)


  童話の “きこりの泉” をモチーフにした秘密道具で、
  何らかの欠陥を抱えた品物を投げ込むと、女神さまなるものが現れ、
  投げ込んだ品物の欠陥をなくした上位品を持ち、
  「あなたが落としたのは、この○○ですか?」と問うてくる。

  ここで嘘をつくと何ももらえないが、正直に答えるとその上位品のみもらえる、というもの。


  この道具を前に、ジャイアンが大量のおもちゃを抱えてやって来るのですが、
  あまりの重さでフラついてしまい、彼自身が泉へ転落してしまいます。
  そこで出てきた女神さまが連れてきた人物こそ、

  きれいなジャイアン なのです。


        女神さま : 「これですか?」
  のび太・ドラえもん : 「いえ、もっときたないの。」
  ←思わずうっかり正直に返答


  すると、女神さまは、

  skireina2_201304.jpg


  こうして、“きこりの泉” の女神さまからは、品行方正できれいなジャイアンを譲与されました。
  元のジャイアンの行方は分かりません。



  こういうお話です。



  最近、ある出来事があってから、このストーリーが頭から離れなくなりました。


  私も、深い深い森の中をずいぶんと彷徨った挙句に、
  女神の棲む “きこりの泉” へ、うっかり落としてしまったのでしょうか?

  まっすぐな想いを傾けてきた愛着ある欠陥品を。


  そうして “きこりの泉” から現れた、きれいなジャイアンなるものは、
  よく似た面差しで、同じ声で、親しみ深い言葉遣いで、
  私に、ほんのり温かな優しさを分けてくれる、奇跡のような存在でした。


  心根が良い人、というのは本当にいらっしゃるのですね。
  陽だまりのような安らぎに触れると、
  それはこちらにまで伝わって、ゆるゆる穏やかな澄んだ心地になれます。
  
  ありがとう。笑顔でそう告げると、
  「ならば本望です」 と、きれいなジャイアンも笑いました。

  そこに真心の意味を感じた時、私の中で、何かが少しずつ変わる兆しがあったのです。


  新しいシアワセとか、悦びとか、
  そういう可能性のようなものを信じて未来を望める、淡い光が差した。



  「あなたの真摯さは、ときにあなた自身を傷つけてしまいそうで。」

  それでも私は、長いこと、かつてのジャイアンをずっと大切にしてきました。
  “きこりの泉” に落とす前のジャイアンこそを。
  けれど今は・・・



  ・・・・・・戯れ言が過ぎましたね。 』





      201304po.jpg





   にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 


posted by 蜜 at 06:27 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月31日

変わりゆく弥生

 
約4年住んだ思い出の家を引越し しました。
4月には 日本へ帰国 もします。


・・・が、
さて。 ここからが、延長戦。


これまでの上海生活とは立場も事情も変わった上で、
今後もしばらく、蜜のブログ 「上海大夜総会」 は続きます。


どうぞ皆さまには、変わらぬお付き合いを心よりお願い申し上げます。 pandaani14.gif




sIMG_3468.jpg




去年、当ブログも3周年を迎えた、2012年7月15日。
こんな理由 で、一時期は記事の更新も難しくなっていた頃がありました・・・。


ブログを書くどころか、普通に笑うことすらままならず、
涙ばかり溢れ、 ただ息をするだけ の無為で無意味な日々をやり過ごして、
ひたすら苦しみに耐え、悲しみに慣れようとするのが精一杯。

人間、未来に希望が持てなくなるとこうなるのだな、と痛感しましたね。


この時、コメントで頂いたお言葉の中に、
『 “止まない雨はない” っていうけれど、急にピタッと止むものではなくて
  “気が付いたら止んでいた” という感じが多いのでは。 』

という、印象深い一文がありまして。

いつかそんな日など訪れるのだろうか? という淡い夢を見ながら、
流れに身を任せたり、温かく支えてくれる周りの人たちに深く感謝はしつつも、
心の状態は一進一退を繰り返して、あまり余裕もありませんでした。



そうして、 年が改まった頃 でしょうか。
十分向き合い続けたものから、もうそろそろ逃れようと。
つらいこととどう折り合って生きていくのか、ではなく切り離そうと。

自分自身を騙してでもいいから、
自分の本心からどうしようもなく生まれる、過去に囚われた声に
耳を傾けるのを、無理矢理にでもやめてみた。


・・・最初は上手くいかなかったです。
ちょうどその頃(春節前)、親族が亡くなってしまい急遽帰国しなければならず、
数日間を東京で一人過ごしていた時が、一番ひどかったかもしれない。

春節は上海で過ごす予定だったので、
2月6日、成田から乗った飛行機の窓越しに、浦東の景色が見え出した途端、
自分の胸に自然と沸き起こった深い安堵と喜びを、今でも忘れません。


蜜にとって、どれだけ上海で過ごす日々が大事なものなのかを知った瞬間。


思えば、それがきっかけだったのでしょうか。
「もう一度、ブログにきちんと書き残していきたい」 と。

この時すでに、上海で生活できる期間に限りがあることも分かっていたので、
尚更強く、そういう気持ちが再び生まれたのかもしれません。

一時は意味を見失ってしまったブログ更新 に、やっと意欲が戻ってきたのです。



そして、2013年3月。
未だ、雨の終わる場所までは辿り着けていないような気もするけど、
心に晴れ間が覗くこと も、本当に楽しい気分で笑える割合も、だいぶ増えました。

幸せは、決してひとつだけじゃないのだ… と。

新しく訪れ続けるそれらに囲まれて、それらへの感謝の想いを常に忘れずに、
限りある時間の中で、やるべき事やり残したくない事を、気が済むまでやろう と。


3月17日、浦東空港でその背中を見送った瞬間から、
もう迷っている場合ではなくなったのです。
あとはリミットまで、ただひたすら、自分の決めた道を駆け続ける。


・・・合図が鳴りました。
さぁ、ここからが、オーバータイムのはじまりはじまり。




↓ランキングに参加しています。
↓これからもずっと、皆さんの応援クリックがブログ更新の励みです♪

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 23:59| Comment(8) | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月28日

如月の晴れ間

 



sDSC07136.jpg







“ 貴方がいない

  それでも私は 今まで通り輝き 素敵でいるのよ

  そうでもなくちゃ 納まりきらないでしょう?

  貴方がいないなら・・・  ”









sIMG_4157.jpg








# 上文 歌詞引用 : 『 How? 』 矢井田瞳

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月31日

やすらぎを待つ睦月

 



bisha_tmt.jpg








“ 悲しがる癖に 君がまけないように ”








IMG_1057.jpg








# 上文 引用 : 『雪を待つ八月』 127頁〜 狗飼恭子

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 15:24| Comment(0) | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月31日

徒然なる神無月

 


sDSC05392.jpg





『 いい思い出ができたね 』

何気なく投げかけられるその言葉が、
自ら口にもしたりする至極ありふれたフレーズが、本当は少し、こわい。

今は、思い出を作ることが、こわい。
時が一刻一刻と流れ、過ぎ去って過去となり、
思い出となって積み重なっていくことが、こわい。

それが楽しく、貴いものであればあるほど、こわくなる。


オモイデは想いの深さであり、そこに縛られたままの苦しみを知っているから。
オモイデさえ無ければ、もっと早く楽になれていると思うから。
オモイデを大事にしすぎてしまったから。

大事にしすぎて、
その名の付いた箱の蓋をなるべく開けぬよう目を背けることすら、大きな力が要るから。


けれど、時の流れを止めるのは不可能であり、
時を遡ってやり直すことは、
どんなに強く願っても、誰がどうしたとしても、絶対にできないから。

過去がもう一度そのまま戻ってくるわけではない
という、当たり前のことをちゃんと理解する。
オモイデを再びなぞることは決してできないのだ、と。



あっけなく過ぎてしまう満ち足りたひと時は、本当に儚いものだった、と…
その一秒一秒を、もっともっと大事に噛み締めておけばよかった、と…

あれだけ後悔して、だからこそ今は自分に繰り返し、誓う。


いい思い出よりも、 「今」 。
その瞬間しか無いこの一時一時こそを、大事にするように。

一刻一刻、こぼれていってしまうのを惜しみながら、
でもいつも笑顔で溢れている。そんな時間を紡いで連ねられるように。

掛け替えのない 「今」 と、改めて思えるようになった喜びを素直に感じるように。

「今」 に没頭して、
他のことは何も考えなくて済むくらい、 「今」 だけに溺れるように。


何故なら、 「今」 こそを見ていないと、必死にしがみついていないと、
悲しみに引きずられそうになるから。
記憶に刻まれた恍惚に呑まれて一杯になってしまうから。


優しかった出来事は、過去形。オモイデの中のもの。


過去と比べない。
後ろを振り返る限り、それ以上の何かを得ることはできない。
思い出に執着しすぎない。
「今」 という、掴んでは消えゆく一瞬の価値こそを大事にする。


オモイデは過去のものだ、と早く悟って、そこから逃げて楽になって。
過去への愛着を、手離す。
再びなぞって味わいたいという欲望を、捨てる。


思い出とは、
過ぎ去ってゆく時間の副産物であり、只それだけでしかなく、

それに想いをかけて大事にしすぎず、執着せず、
「今」 の連続を存分に味わって過ごす。

願わくば・・・ 僅かな欲を言うなれば、
思い出よりも、過去よりも、
そこに小さな光をやっと見出せた 「“近い”未来」 を想像しながら。


「今」 目の前にある優しい時間と、 「“近い”未来」 の積み重ねで、
オモイデから、
行き場のない想いから、
心の奥底に押し込めて隠した悲しみから、
麻薬が抜けていくのを待つような苦しみから、
時折襲われる、どうにもならない漠然とした不安から、
いつか解放される時など本当に来るのだろうか? と・・・

今はまだ、 「“遠い”未来」 には、そんな淡い期待くらいしか夢見ることはない。


そこに一点の曇りもなく完璧なシアワセなんて、もう。







sIMG_2287.jpg



にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ

 
posted by 蜜 at 23:54 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月30日

長月の、その先へ

 


眠れない夜を もう何度もやりすごしたはずだろう?
  悲しみの海を溺れながら ここまで来たはずだろう?


  だからこそ その先へ


  もう傷つきたくはないよ 正直 今も思っている
  どれだけばかなんだろって自分を嘲笑って

  行き場のない思い また抱えても
  「愛」なんて見えもしないもの 求めるの



  泣いて泣いて泣いた日も なんとか持ちこたえたはずだろう?
  出口の見えない暗闇さえ 歩いて来たはずだろう?

  だからこそ その先へ



  息潜めてても時間は経ってく 怖がってるうちに
  どれだけばかなんだろって自分をまた嘲笑って

  行き場のない苦い思い 知ったから
  今はもう 本当の「愛」しか要らない



  眠れない夜を もう何度も乗りきったはずだから
  悲しみの海を でも なんとか泳いできたはずだから


  何も起こらないように願って
  誰とも関わりたくなくて

  でもそんな日々を過ごす為に ここまで来た訳じゃない


  人生の意味なんて知らない 開き直りでも何でもいい

 眠れない夜の 悲しみの海の 出口の見えない暗闇の その先へ
  跳ベ! その先へ 跳ベ!

  その先へ 先へ






 s20120930.jpg




― 『その先へ』 DREAMS COME TRUE ―

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 16:24 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月31日

葉月に願ふ

 

sIMG_1950.jpg




その願いは、祈りに似ていました。


大粒の涙を零した後そっと伏せた瞼の裏にも、
もう自然に出る淡い笑顔の奥にも、
ただ時が経つのをじっと見送ってきた夏の日々にも、
“幸福樹” という呼び名を信じてパキラを運んだ帰り道にも。


薄闇の中で鳥のさえずりに耳を澄ます明け方にも、
灼熱に浮かされた昼下がりにも、
生ぬるい風がサワサワと音を立て行き過ぎる夕暮れにも、
ブルームーンを探しに散歩へ出かけた夜半にも。


どうかどうか、と・・・  とても強く、強く。





sIMG_1939.jpg






にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 23:14 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月31日

文月にふぇーでーびる。

 
sIMG_1840.jpg



『 ねえ あたし どうしたらいいと思う?
どうしたらいいと思う? 』


『 ・・・教えてやってもいいけど、
そのかわり ぜったい ゆったとーりにする? 』


『 ・・・・・・それは あたしを幸せにする? 』

『 幸せって 何? 』

『 ・・・わかんない。 多分、誰も泣いたり、怒ったりしないの。
そういうの。 違う? 』


『 わかんない 』   『 何よう 』

『 ・・・じゃ 2人で幸せを探しに行こうか 』




*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*



「 今の私にとっての、生きる希望とか心の励みとかシアワセは、
まだみんな全部、過去にあるの 」

「 じゃあ、新しい幸せを一緒に作っていこう 」




sIMG_1846.jpg






# “にふぇーでーびる” とは、沖縄の方言で “ありがとうございます”
# 上文 引用 : 『僕等がいた』2巻(第6話) 小畑友紀

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ

 
posted by 蜜 at 23:48 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月30日

唯一息をする水無月

 
sDSC04241.jpg




“ どれくらいの罪に どれ位の涙が似合うの?
  私は動かず 唯一 息をしていた ”



住み慣れた東京から、片道切符で上海へ飛び立った
あの夜から、丸3年が過ぎようとした、この日。

ただ息を整えるのも精一杯なほど嗚咽して、
すべてに疲れ果てても、大粒の涙だけはとめどなく溢れた。



“ どれ位の痛みで この痛みは癒されるの? ”


365夜 を過ごす中で抱えていた想いなど、もはや生ぬるく、
730度目に見上げた のと同じ空の下に、今もいるのに。

1096日を迎えるこの時、
悲しみの海底で、もがく力も尽きて、
このまま目を閉じたら、しばらく醒めずに沈んでいたいと切に願った。



“ どれ位の時間が 薄めてくれるんだろう? ”


・・・そんなことは、叶わないけれど。
早く楽にして ≠ 限界はどこまでか未だ見えない

ただ、その瞬間できること、



“ とりあえず今は 唯一 息をしてる ”





kaitei.jpg






― Imaged by. 『 How? 』 矢井田瞳 ―

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
 
posted by 蜜 at 23:07 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月31日

皐月ララライ

 
lalala_1.jpg




“ 例えようのない哀しみや
ありのままを許してゆけたらいいのに

無力 愚か 歳月

救いようのないためらいや
ありのままを映してゆけたらいいのに

もう泣かせないよ


涙はそんな流すもんじゃないよ
嘘も誤解も距離だって
期待外れの二人が出てこないように
ココロと体を強く

ココロと体を強く・・・


La La La... our life, like a love song
色褪せはしない いつまでも
貴方を想い歌ってゆこう ”


ララライ。





lalala.jpg






― 『Life's like a love song』 矢井田瞳 ―

にほんブログ村 海外生活ブログ 上海情報へ 人気ブログランキングへ 中国関連ブログランキングへ
posted by 蜜 at 23:53 | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。