株主

2009年11月30日

霜月便り

『前略

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  「あなたにまた会える」と分かった瞬間、思わず私は慟哭しました。
  激しく声を上げて、喉からしぼり出すように嗚咽しながら。
  勝手にどんどんと込み上げてくる涙は、何度かたく目を瞑っても溢れ出た。
  人は嬉しい時でもこんな風に泣くことがあるんだ、と初めて知った。


  それから、こうして会うまでの数日間、私は毎日幸せでした。
  すぐに会えなくても、
  ……いいえ、すぐには会わない方が
  そのぶん、次に会う時を心待ちにできる時間が増えるから、
  「約束の日までのこの間がずっと続いたらいいのに」とさえ思った。


  今日はどうもありがとう。とても楽しかったわ。



  けれどきっと、また明日から
  「次はいつ会えるんだろう?」「もう会うことなどないのかもしれない」
  そう憂う日々が再び訪れるのかと思うと、それが本当にくるしい。

  自分でも驚きます。
  こんなにもあなたを待っていたなんて。
  どんなに強くそれを望んでいたのか、
  心の奥底から涙が流れたあの瞬間まで、私は自覚していなかったのです。


  また、あなたに会いたい。
  その語り口を、話の続きを、聞いていたいの。
  これまで何を考え、どのように生き、今をどう感じ、これからどうするのか。
  そういう話を、もっとずっと、いつまでも……。

  あなたはそういう人。


  この先も決して共に歩むことはない、互いの道の交差点で
  別々の方向へ進む途中にすれ違っただけの、そんなあなたなのに。
  それでも私の心に確かな印を刻んで、以来ずっと私の日常を彩り続けています。


  今日はどうもありがとう。
  今日まで本当に、しあわせだったわ。

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草々 霜月末日』

 

posted by 蜜 at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | others>ひとりごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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